公認会計士、税理士で、独自にコロナ対策の融資・助成金申請の支援を行う 高梨 喜裕さん 大滝町在勤 42歳
立ち位置は「社長の右腕」
○…新型コロナの影響で、資金繰りに窮する市内の個人事業者に向けて3月下旬、無料の融資セミナーを開いた。「このままの状態が続くと大変な事態になる。本当に必要な情報を届けたいという使命感だった」。その後も、オンラインや動画で給付金や助成金制度を解説し、申請のサポートのボランティアも行う。
○…「大きな会社よりも小さな会社で組織を育てること、もしくは起業を描いて学んでほしい」「日本は小さい国、世界を見よう」。大学に入ってすぐ、講義で投げかけられた言葉だ。実家は三浦の酒屋。父親からは公務員を勧められていたが、自分の中で何かが目覚めた。「会計が分からなければ真の経営者にはなれない」―実業家の名言に導かれ、会計士に。最初は「大きい会社」。監査法人を経てコンサルタント会社へ。その間も抱いていた「世界を見たい」の夢。妻と共に、バックパッカーで2年かけて世界一周を叶えた。多様な経験はもちろんだが、地元への視野を広げるきっかけにもなった。
○…帰国後、市内で公認会計士事務所を創業。税務や会計など本業以外の部分、事業の承継など中小企業が抱える悩みを引き受けるのが自分の役割。それが地域経済を支えることにもなる。自らもビジネスを立ち上げ、三浦ではかき氷屋やベーグルショップに携わり、久里浜では商店街で現代版の「御用聞き」も発案。肩書きは自身でも数えられないほどだ。
○…身に着けているのは赤字に『税』の文字をデザインした通称「マルゼイ」のシャツやマスクにカバン、車にもステッカー。「税金のイメージを明るく変えたい」と真剣。独自の発信を続けながら、数ある事業者の”右腕”になるべく、知識と経験を行動に昇華させていく。
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