私が指導している市内の吹奏楽部でも、3月の定期演奏会が中止となり、夏のコンクールも取りやめに。どんな思いで過ごしているのか、悔しさを溜め込んでいないか心配です。私自身も演奏や指導の場がなくなり、室内で作業をする日が続きましたが、楽譜・音源の配信や、オンラインでのレッスン・ライブなど新たな挑戦で「音楽を通じたつながり」が広がったと感じています。
小学生の時にエレクトーン教室に通い始め、常葉中で吹奏楽部に入部しました。楽器はトロンボーン。3年生の時には私が編曲してアンサンブルコンテストに出場しました。「相談し合いながら作り上げる醍醐味」を得たのもこの時でしょうか。三浦学苑高では音楽選択コースに進学し、ピアノを学びながら吹奏楽部で楽器も続けました。かなり鍛えられましたが、指導者からの厳しい言葉が今、音楽を仕事にする中で活きています。
音大卒業後、私の作品が吹奏楽コンクールの課題曲に選ばれました。これは、中学や高校時代の仲間を思い浮かべながら制作したもの。私が作・編曲するときに心がけているのは、「演奏者が輝けるもの」。作品にはそんな思いが込められているのです。演奏や発表の場、本来の目標が変わってしまっていても、音楽はなくなりません。楽器が好き、合奏が好き…そんな気持ちを大切にして、前に進んでほしいと思います。
〈昭和音楽大学非常勤講師、作・編曲家。室内楽・吹奏楽やミュージカルの指導も行う。31歳〉
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