観音崎で今月21日、近年人気が高まりつつあるカヤックフィッシングの大会「TokyoBay YokosukaCup 1st GP Games」が初めて行われた。
潮流が速く危険なことからこれまでビーチスポーツの場としては西海岸と比べあまり注目されてこなかった同エリア。走水でカヤック販売店を営む佐野愛降さんはこの一帯に秘められた可能性にいち早く着目してきた。「東京湾は水もきれいになり、おいしい魚も豊富。一方で危険も理解してもらい、事故予防対策や有事の対処法などを啓発することで広く安全に楽しんでもらえる」と佐野さん。仲間と実行委員会を立ち上げ、市や漁協などへの趣旨説明や海岸清掃を地道に活動。本来ならば今年4月に開催予定だったがコロナショックで延期となる中、今回の開催に漕ぎつけた。
当日は全国から約80人が参加。朝7時、観音崎公園から一斉にスタートし、およそ5時間かけて釣りを楽しんだ。釣果測定では釣り上げた魚の総重量が競われ、真鯛を含め総重量5.81kgを釣り上げた龍神貴之さんが1位に輝いた。「潮の流れが確かに速かったが、危険なことも知れていい機会になった」と話した。
佐野さんは「良い釣り場と再認識してもらうだけでなく、危険な場所でもあるとわかってもらえて意義があった。地元も含めさらに広めたい」と話した。今回を皮切りに春と秋、年に2回継続して開催していく予定。
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