三浦市在住の小渕ももさん=右下写真=がイラストを手掛けた絵本『たべるたべるたべること』(くすのきしげのり作/おむすび舎)の原画展が、津久井の「うみべのえほんやツバメ号」で開かれている。
同作品は、昨年2月に出版された食育絵本。お食い初め、運動会での弁当、冠婚葬祭など1人の女の子の成長を追いながら、日常の食べる場面をクローズアップし、食に込められた意味や食材への感謝を伝えている。「生きることはたべることで、いのちをつなぐということ」という、くすのきさんのメッセージをもとに、柔らかなタッチのアクリル画で表現。「鶏を絞めたり、農作業への労いなどの描写に苦労した」と話す。会場では、これらの原画を見ることができる。
タイ滞在が転機
「白墨で道路に絵を描くことが好きで、周りから褒められて自信がつき画家になりたいと思うようになった」という小渕さん。デザイン事務所を経て独立し、広告や雑誌イラスト、挿絵、舞台美術などを多数手掛けてきた。2001年から拠点を海外へ移し、タイ・チェンマイではエイズ孤児施設で子どもたちと絵を描きながら創作を続けた。帰国後、そこでの経験をヒントにした作品で絵本作家デビュー。今作も主人公とタイ人の男児との出会いが物語の軸になっていることから、白羽の矢が立ったという。
会期は3月2日(火)まで、入場無料。絵本原画のほか、三崎の海をモチーフにした「MISAKI BLUE」も展示。詳細は同店【電話】046・884・8661
横須賀版のローカルニュース最新6件
|
「ピンクリボン」チャリティー講演会4月23日 |
|
|
|
|
|
<PR>