横須賀版 掲載号:2021年2月26日号 エリアトップへ

地域映画 造船のまち、市井の営み 蘇る昭和40~50年代の浦賀

教育

掲載号:2021年2月26日号

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浦賀ドック跡地から東京湾を望む風景を映したタイトル画面
浦賀ドック跡地から東京湾を望む風景を映したタイトル画面

 浦賀奉行所開設300周年記念事業の一つとして、浦賀小学校の6年生が制作に挑んだ地域映画『浦賀の映画学校』が先ごろ完成した。昭和40〜50年代の浦賀の様子や市井の営みを映した8ミリフィルムを児童らが収集し、地域映画監督の三好大輔氏(アルプスピクチャーズ代表)の指導を受けながら1本の作品に仕上げた。3月1日(月)から横須賀市が開設している「よこすかムービーチャンネル」で公開される。来月31日(水)まで視聴できる。

 今回の映画づくりは、浦賀小の児童74人が総合的な学習の時間の中で取り組んだ。地域に眠る8ミリフィルムを手がかりに、「造船のまち」として活気を帯びていた昭和時代の浦賀の記録と記憶を呼び覚ます試み。児童らは編集方法や映像に加える効果音など映画制作の一連の過程を学ぶとともに、フィルム提供者に当時の話を聞くインタビューを行うなどして地域との交流を深めた。

 集めたフィルムの数は80本を超えた。この中に映されていた進水式や虎踊り、祭り、何気ない家族の風景などのシーンを繋ぎ合わせて43分の記録映画にまとめた。作品を盛り立てる音楽は浦賀中の吹奏楽部が協力。録音作業は地元出身のサウンドデザイナー、沖田純之介氏が手伝った。

 当初は、市制記念日の今月15日に横須賀市文化会館でお披露目の上映会を開く予定だったが、新型コロナの影響であえなく中止。WEBでの代替上映となった。

「過去から何を学ぶか」地域映画監督 三好大輔氏

 『浦賀の映画学校』は、8ミリフィルムの記録映像という個人史的な小さな物語を繋ぎ合わせて、浦賀の一時代を浮かび上がらせる試みでした。作品から造船のまちとしての活気や誇り、地域の繋がりの濃密さを感じられるはずです。一方で、失われつつある伝統文化や技術継承の難しさといった今日的な課題も示しています。

 浦賀はドックを基点に繁栄したまちであることを多くの資料から再認識しました。奇しくも映画の制作中にレンガドックが横須賀市に寄贈されるという発表がありました。かつての賑わいを呼び戻すにはどうしたらいいのか。これまでとは違う道があるのか。今回の作品が新しい浦賀を生み出すきっかけやヒントになれたらうれいしいです。

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