新型コロナウイルスの流行に伴って経済的困窮が顕在化している。その中で生理用品を購入できない女性がいるという社会課題に対し有志が立ち上がり、支援の手を差し伸べ始めた。
無料配布と寄付受付を私設スペース「衣笠駅徒歩1分図書館」(北川幸子館長)で始めている。「行き届かない場所へ届ける支援」として同所のほか、看護師による有志ボランティア団体「横須賀まちの保健室プロジェクト」(小松亜矢子代表)と「一般社団法人アマヤドリ」(菊池操代表理事)が協働で行っている。小松さんは「生理用品の使用枚数や頻度は人によって異なり、金銭的に大きな負担と感じている人もいる」と話す。国内では、「生理の貧困」として支援を始める自治体も出始めた。
今回の活動には、日本社会でタブー視されがちなこうした女性の身体の悩みについて、性別や年齢に関係なく理解を深めてほしいという狙いもある。「”性”に関する予備知識を深めることで防げるトラブルは多い。当初は、諸外国よりも遅れていると言われる性教育を学ぶ場を作りたい、と3人で話していたところコロナ禍に見舞われ、今回の形に変わっていった」と北川さん。菊池さんは「この働きかけがコミュニケーション手段の一つとして多くの人が繋がるきっかけになれば」と話し、「身体のこと気軽に話せる環境を作ることで、自分自身を改めて知る機会にしてほしい」と小松さんは期待する。
生理用品や購入に充当する寄付は同スペースで受け付け、配布も行っている。開所日や時間は「衣笠駅徒歩1分図書館」のフェイスブックページほかで発信している。問い合わせは小松さん【携帯電話】070・1354・5731
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