神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2021年4月23日 エリアトップへ

来月3日に金沢区で行われる「金澤能」に出演する 阪本 昂平さん 追浜本町在住 22歳

公開:2021年4月23日

  • LINE
  • hatena

稽古重ね、いざ本番へ

 ○…現役東大生でプロの能楽師という2つの肩書きを持つ。金沢区の称名寺で催される「金澤能」。今年は能の「土蜘」でシテツレの源頼光を演じる。自宅での練習場はもっぱら風呂。謡や基本の所作の確認を繰り返す。決められた能の型の中で、どうやって役になりきるか――。「お稽古をし続けた先にしかない」と前を向く。

 ○…能が好きだった母親の影響で、6歳で称名寺薪能の「火入れ」を体験。これをきっかけに区内で開催する能講座「六浦セミナー」に通うようになった。「あまり覚えてないが、みんないるのでにぎやかで楽しかった記憶がある」。師である櫻間右陣さんの指導のもと、舞台の本数を重ね海外公演も経験。周囲の期待に責任を感じながら、「少しずつ、能の面白みを見つけてきた」。高校や大学の受験期は離れたこともあったが、いまや能は生活の一部だ。

 ○…「虫や宇宙が好き」と東大では理学部地球惑星物理学を専攻。天文部に所属し、時間があれば長野や房総半島へ足を伸ばし、観測を楽しむ。幼少時は貝山緑地や近くの海岸を駆け巡り、地元の自然を満喫していた。「緑が多いと心が落ち着くんです」。小学生時代、西逸見の将棋教室で腕を磨いていたことも。「興味があることをとことん突き詰める探求心」で能と学業を自然に両立させる。

 ○…1年前に能楽協会に認められ、プロ能楽師の仲間入りをした。それに伴い舞台で求められることも高くなったという。「意識が変わった。”櫻間の謡”にどう近づけるか。正しいものを伝えていきたい」と襟をただす。今後は大学院に進む予定だが、「先のことはわからない」とも。どんな仕事に就いたとしても「能はずっと続けていきたい」

横須賀版の人物風土記最新6

三木 真理子さん

「関根川〜相模湾海中 水の輪つなぎ活動:chotto」の代表を務める

三木 真理子さん

秋谷在住 

4月19日

今野 睦夫さん

横須賀市ラジオ体操連盟を設立し、会長に就任した

今野 睦夫さん

二葉在住 82歳

4月12日

美里 芽玖(みさと めぐ)さん

ピアニストとして地元で初のソロリサイタルを開く

美里 芽玖(みさと めぐ)さん

平成町在住 22歳

4月5日

佐久間 大輔さん

大阪市立自然史博物館の学芸員を務める

佐久間 大輔さん

三春町出身 56歳

3月29日

新谷 健(たけし)さん

娯楽劇を演じる市民劇団「浜の隠居の会ぷらす」の代表を務める

新谷 健(たけし)さん

鴨居在住 68歳

3月22日

山田 裕子さん

鉄道ファンコミュニティ「よこすか子鉄くらぶ」を主宰する

山田 裕子さん

野比在住 49歳

3月15日

あなたの街の植木屋さん ハロー・ガーデン

土日祝OK!見積り・出張費0円!1本からでも対応します!

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook