今年2月で134年の歴史に幕を下ろした、汐入町の老舗旅館「一國屋」。再起を望む4代目館主・高橋利治さんの気持ちに応え、日の出町にあるガソリンスタンドENEOSで旅館ゆかりの品が展示されている。
スタンド待合室には趣のある看板をはじめ、スタッフ制服、マットなどを展示。また一國屋は近年、艦船マニアやアニメファンの聖地として親しまれていたことから、利用客からのメッセージ帳や寄贈写真、グッズなども飾られている。
この展示を一國屋へ持ち掛けた湘南菱油株式会社の大庭大社長は「由緒ある老舗が地元・横須賀から無くなってしまうのはもったいない。歴史の”灯”を絶やさず、再開できる日までのお手伝いが少しでもできれば」と話す。高橋さんは「閉店直前に旅館に残された思い出の品の処分を従業員と困っていたところ声を掛けて頂き、とても嬉しい。コロナ禍ということもあって再開の目途は立っていないが、いずれは場所を変えてでも旅館を再建したい」と感謝と意気込みを語った。
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