毎夏、国内外の著名ミュージシャンを招いて催されている「ヨコスカ ジャズ ドリームス」。35回目の節目となる今年。「横須賀にはジャズがある」―そんな想いを引き継ぐ人や活動に焦点を当てていく。
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1987年に市制80周年プレイベントとして三笠公園で開かれたジャズライブ「ByeBye EMクラブコンサート」。翌年から夏のジャズ祭「ヨコスカ ジャズ ドリームス」として定着した。会場を横須賀芸術劇場に変えた翌95年から、総合プロデュースを務めているのが門松孝さんだ。
華やかさと夢のステージ
30回を超えても変わらない見どころは、アンコールフィナーレ。出演者が一堂に集う、一夜限りの競演だ。門松さんは「正統派のジャズライブを守りながら、華やかなキャスティングと構成で会場に夢のような空間を与えられるプロデュースがしたいと思い続けてきた」と語る。ステージと客席の一体感―。「出演者・スタッフ、観客が皆、忘れられない思いを共有できれば。1年に1度のお祭り。会場全体が笑顔になれるよう、フィナーレは特に思いを込めている」と話す。
昨年は新型コロナの影響で中止となった。生の音楽への渇望感はアーティストも観客も一緒だ。「まだまだ制限も多く、会場に行けない人もいると思う。ステージがあることの”ありがたみ”を強く感じている」と感謝の言葉を続けた。
歴史と伝統の重み
「戦後日本ジャズ発祥の地」と言われる横須賀。「この街の”ジャズを愛する”という姿勢は今も昔も変わっていない。時代は変化しても、この文化を大切に残すんだ、という気概を感じている」と語る。そして「EMクラブの跡地に芸術劇場が建てられたという経緯もあり、歴史や伝統の重さを感じている」。ジャズドリームスもその歴史の一部分。今年の公演は7月24日(土)。門松さん自身も、節目のステージの盛り上げに力を尽くしていく。
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