東京五輪から正式種目となったスポーツクライミングに熱中している。神奈川県の中学生強化選手。2024年のパリ五輪の舞台を夢見て、県内外の大会を転戦しながら競技力を高めている。
垂直に切り立った壁に打ち付けられたホールドを素手で掴み、全身の筋力だけを頼りに駆け上がる。あどけない表情からは想像できないパワーと高い柔軟性が武器だ。
高さ12m以上の壁の到達高度を競う「リード」と約4mの壁を制限時間内にいくつ登れるかを競う「ボルダリング」の種目がある。競技そのものはシンプルだが、体力の消耗を抑えながら最短距離で登攀(はん)できるコースを瞬時に判断していくなど頭脳戦の要素も強い。瞬発力や持久力とともに総合力が問われるという。
これをクリアするには経験値を積むしかなく、横須賀・川崎・横浜・海老名のトレーニング施設を掛け持ちしながら練習に励む日々。平日の帰宅時間は午後10時を過ぎる日もざら。「普段の生活でも壁を見ると、あそこのくぼみに手を掛けて─と自分が昇る姿をイメージしてしまう」というほどの入れ込みよう。
春の県大会の少年少女部門で3位に入賞し、三重国体の代表(補欠)に選出された。小学5年から競技を始め、まだまだ成長の途上。あと数年でどんな進化を遂げてくれるのか楽しみな逸材だ。
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