暗闇の中で感覚を研ぎ澄ませて猿島の自然とアート作品の数々に触れる─。そんなユニークなコンセプトを掲げた芸術祭「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島 2021」が1月22日(土)から猿島一帯を会場にして始まる。2019年秋以来、2度目の開催。今回は「音」をテーマに多士済々のアーティスト13人が作品を島内に展示する。会期は3月6日(日)まで。
主催は横須賀市と民間事業者で構成する「Sense Island実行委員会」。前回は、感度の高い首都圏在住の若い世代を中心に約5800人の来場者があり、SNSを通じて猿島が広く発信されるなど、一定の成果を挙げた。普段は立ち入りが制限されている夜間の利活用を探る実験的な試みでもあり、可能性を広げるイベントとなった。
プロデューサーを務めるのは、芸術祭やアートイベントの仕掛け人で、自身もアーティストとして作品発表を行っている齋藤精一氏。昨春、深田台の平和中央公園に新設された「平和モニュメント」のデザイン企画・監修者としても知られる。
前回のコンセプトを踏襲して、「テクノロジーや時間の概念を取り払い、猿島にある自然と自分自身に向き合うことで、人間が失ってしまった感覚を取り戻す機会を提供する」としている。
会場内では、携帯電話を封印して島内をめぐる。日常との接点を遮断することで感性を高めてもらう考えだ。1月29日(土)と2月11日(祝)には、波音と風だけが響く静寂空間と音楽の融合を試みるライブが企画されている。このほかに、作品の一部をアーティストが案内するガイドツアーもある。
チケットWebはサイトから(【URL】https://senseisland.com/)事前購入が必要。観覧料(乗船料含む)一般大人3500円、小・中学生1500円で市民割引もある。
|
<PR>
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|