認知症当事者と介護者を対象とした美術鑑賞プログラム「アートリップ」が2月14日、横須賀美術館で行われた。
文化庁の福祉関連事業として(一社)アーツアライブが取り組む対話型鑑賞会。認知症の人と家族などが一緒にアートを観て、気づいたことや感じたことを話しながら、自らの感性を呼び起こすプログラムを体験した。
会場では同法人で代表理事を務める林容子さんが、大小3枚の絵画作品と向き合った参加者に、色の印象やタイトルのイメージなどの質問を投げ掛けた。「描かれている女性は誰かを待っている」「座っている椅子は木でできている」など、皆それぞれ感じたことを自由に表現した。10年以上にわたって全国各地で事業を展開してきた林さんは「アートは脳に刺激を与え、感情を豊かにする効果がある。会話が弾むことで気分が良くなり、食欲も出てよく眠れたりする」と語る。
88歳になる夫を介護する女性(81歳・浦賀在住)は「普段は静かな人だけれど、身振り手振りで一生懸命に答えようとしていた。久しぶりに会話が広がってうれしかった」と話した。
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