縄文時代の土器が出土した田戸台の土地に公園設置を求める「『縄文田戸遺跡公園』をつくる会」が5月18日、横須賀市へ要望書と約6千筆分の署名を提出した。
1922年にこの地から土器が出土。縄文時代の時期区分命名の契機となった標式遺跡として「田戸遺跡」の名は全国的に有名になった。しかし埋蔵文化財保護の観点が乏しかった57年、横浜地方裁判所・検察庁の庁舎建設によって遺跡は壊滅的な打撃を受けてしまう。半世紀ほど経過した2012年に裁判所、翌年には検察庁が新港町へ移転。その後土地は民間事業者に払い下げられ、現在は宅地開発が進められている。
同会ではこの遺跡の存在を後世へ伝えることに加え、周辺地域の災害時一時避難場所や救護支援等への活用、少子高齢化時代にマッチした地域の交流拠点として、敷地の一部に公園設置を要望している。
市は現在、市教育委員会とともに受理内容を精査しており、書面回答するという。同会代表の腰塚暁生さんは「田戸遺跡は見ることが出来なくなってしまった今でも歴史的価値があり、この地に存在したことを伝えていくことにも意義がある。今後も1万筆を目指し、署名活動を継続する」と話した。
署名に関する問い合わせは同会事務局【携帯電話】090・7190・5947
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