三浦学苑高校で6月2日、ジェンダー格差の現状を認識し、男女平等社会の実現に向けて何が必要かを考える授業が行われた。人権教育の一環。浦上台在住で内閣府男女共同参画推進連携会議有識者議員の櫻井彩乃さんが講演し、約50人の生徒が熱心に耳を傾けた。
櫻井さんは、世界経済フォーラムが2021年に発表したジェンダー・ギャップ指数で世界156カ国中、日本は120位と低評価であることを説明。政治、労働、教育、家庭・福祉などの分野で男女格差を数値化したもので、国会議員の女性比率や賃金格差などで世界から遅れを取っている現状を伝えた。「男は強く、女は優しく」「女性は子どもを産むもの」といった社会のレッテルや無意識の言動が、性別的な差別やジェンダー不平等を招いていることも指摘。近年では、ジェンダー平等の観点を投資基準に組み入れる「ジェンダー投資」が注目されており、世界の潮流を意識すべきだとした。
1年生の福尾結羽さんは「普段の生活で男女格差を意識することはないが、世界との比較で客観的な気付きを得ることができた」と話した。
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