BMX競技で世界に挑む期待のホープ。強化指定選手として次期五輪もめざす 大和(おわ) 晴彦さん 湘南鷹取在住 20歳
伝えるは「自由なスタイル」
○…想像を超える大舞台がまさかのホームグラウンドに用意された。うみかぜ公園で開かれたBMXの全日本大会。トリックを繰り出すライダーの一挙一動をクレーンカメラが追い、大型ビジョンに映し出す。「会場を包む熱気は世界大会のそれと同じもの」。狙っていた優勝は逃したものの一発勝負のエキシビジョンマッチで初挑戦の大技をメイク。DJが叫ぶ「ローカルヒーロー」の名に恥じないライディングでベストトリックを受賞し、興奮気味の表情でガッツポーズを繰り返した。
○…両親にプレゼントされたBMXに跨ったのは8歳の頃。ひとつの技を完成させ、次の技へ。レパートリーを増やしながら大会に挑んでいくと、気が付けば世界で競うレベルに達した。現在はプロライダーとして国内外の大会を転戦しながら、次期パリ五輪出場を視野に活動している。
○…ファッションモデルとしても活躍し、”BMX界のアイコン”として注目を集める。BMXは楽しむことが大前提だが、そこは仕事。練習中も含めて見られる立場であることを意識しており、覚悟もある。自分の限界の先を一歩踏み出す挑戦の繰り返しは、緊張を強いられるが「結果が全ての世界に身を置く身として当然」と言い切る強さを身に着けている。
○…とはいえ、BMXだけにこだわっているわけではない。「車やバイクも好き。役者にも興味がある。動画編集も手掛けたい。やりたいことを全部やる」。好奇心の赴くまま、自由に生きることを大切にしている。目標は定めているが将来のビジョンは描かない。想像できる範囲の自分になりたくないからだ。「10年後、30歳の自分がどうなっているのか。不確かな未来を全力で歩む。その過程を楽しみたい」
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