結婚写真の撮影スポットとして、三浦市にある県立城ヶ島公園が盛り上がりを見せている。ウエディングフォトやロケーションフォトと呼ばれるもので、絶景の海岸や地球のダイナミズムを感じる地層を背景にして一生の思い出を残そうと、20・30代の若いカップルが連日訪れているのだ。ウエディングドレスとタキシード姿の2人が園内に何組も存在している光景はブームと呼ぶにふさわしい状況となっている。
ウエディングに関する意識は多様化しており、イベントの一つとして特別感を演出した写真を残そうと考える人たちが増えている。これまでは東京駅丸の内駅舎などの歴史的建造物を背景にした撮影が人気だったが、新型コロナの影響で屋外が選ばれるようになり、「城ヶ島が密かに知られるようになった」と城ヶ島ダイビングセンターの高橋真樹子社長。同じ頃、新しい働き方として「ワーケーション」が注目を集めたことでセンター内にレンタルスペースを設けたところ、写真撮影の準備に利用したいという予約が殺到した。ワーケーションは見込み違いで空振りに終わったが急きょ、姿見鏡を置いて対応することにした。スペースに限りがあり、午後の時間帯に利用が集中するため取りこぼしも多いが、それでもほぼ毎日予約が埋まっている状態という。
ビジネスチャンス地元は静観姿勢
実際のサービスは、ブライダル事業者がメイク・衣装・撮影をセットにして提供しているが、カメラマンや美容師が独自のプランを用意して参入しているケースも少なくない。20代の夫婦が立ち上げた「cherie wedding」は、1年半前に事業をスタート。本業は美容師だが、撮影技術を身に付け、衣装も調達して対応している。PRはSNSのインスタグラムのみ。許可を得た撮影画像を発信して利用者を集めている。神奈川県内では、大観覧車のある横浜みなとみらいやアニメの聖地として知られる鎌倉高校前駅が人気だが、最近ではそれ以上に城ヶ島が選ばれているそうだ。都内から訪れたカップルは、「インスタで城ヶ島を知った。大自然の中で2人の誓いをカタチにしたかった」とロケ地の選択に満足した様子だった。
高橋社長によれば、平均して平日で5〜6組、土日にはそれ以上のカップルが園内で撮影を行っているという。ただ、現状ではブームがいつまで続くか読めず仕掛けづらい部分もあり、地元は静観の構え。「若い世代に認知され、再訪につながったらうれしい」としている。
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