──特産品を用いたご当地カレーやカレーをテーマにしたグルメイベントが全国各地に広がっています。
「カレーは食材の包容力があるため、ご当地グルメとしての展開が容易。イベントに関しては、デパートやスーパーの催事コーナーから始まり、商店街、地域、自治体単位に発展しています。その中でも『よこすかカレーフェスティバル』は全国的に群を抜く規模です」
──今週末のカレーフェスでは、首都圏でカレーを活用した街おこしに取り組む「神田」「下北沢」が顔を見せます。
「神田は『本とカレーの街』として古くから知られています。片手に本、片手にスプーン。本を読みながらカレーを食すスタイルが昔から定番だったそう。古書店の数と同様にカレーを提供する店が多数あります。下北沢には仕掛け人がいて、様々なジャンルの飲食店がカレー味の料理を開発し、メニュー化しています。2つの街に共通しているのが、統一レシピが存在しないこと。『よこすか海軍カレー』と異なる展開の仕方です」
──カレーは全国的なブームだと聞いています。
「スーパーのカレーコーナーはここ数年で売り場面積が2倍近くに広がっています。レトルトカレーの種類も格段に増えています。震災被災地でレトルトが重宝され、その美味しさに多くの人が気づいたことが挙げられます。ご当地カレーのブームもレトルト商品化を加速させています」
──最後にカレー大使としてどんな活動を。
「提案したいのは、カレーは最高のコミュニケショーツールであること。大鍋で多くの人とシェアしながら食べる楽しみ方です。おうちカレー自慢コンテストなども開いてみたい。カレーを介して市民と市民をつなぐ、そんな存在になれたらと思っています」
仏師が制作、表彰盾
5月18日・19日に三笠公園で「よこすかカレーフェスティバル」が開かれる。この中の企画である全国ご当地カレーグランプリの1〜3位に贈られる盾を、市内在住の仏師・梶谷叡正さんと息子の巧さん=写真=が制作した。
木製のA4サイズ。マスコットキャラのスカレーを彫刻でデザインした。19日の結果発表で上地市長が入賞者に贈呈する。2人は記念艦「三笠」の船首にあるキクの紋章を手掛けている。
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