横須賀青年会議所(横須賀JC)の第66代理事長に就いた 泉谷 翔さん 浦賀在住 34歳
地域の困りごとに汗をかく
○…「いい街には、いいJCがある」─。全国組織の青年会議所に語り継がれているフレーズだ。横須賀ではどうか。6千人規模の市民ランナーを集めるマラソン大会に立候補予定者が政策論争を交わす公開討論会。”アメリカの風薫るまちヨコスカ”のスローガンを持ち出して行政や市民に「基地の街」の意識変革に挑んだのもこの団体で、活動の成果と実績をあげれば枚挙にいとまがない。リーダーの大役に「重責とやりがいを同時に感じている」とにこやかな笑顔を見せるも、緊張は隠せない。
○…25歳の頃。誘われた会合に社会経験のつもりで顔を出すと、「このまちにミュージカルを根付かせたい。よこすかブロードウェイ構想をぶちあげる」と熱弁を奮う先輩のスピーチに度肝を抜かれた。まちづくりや地域おこしなど、それまで一度も考えたことがなかったが「本気」に触れたことで、すぐさま入会を決意。「(JCの)可能性を見せつけられた」
○…理事長が1年間の活動の方向性を打ち出して、実現をめざすのがJCの流儀。「まちの持続発展をテーマに、地域の困りごとに手を差し伸べて一緒に解決を図っていくことを考えている」と事業アイデアの一端を披露。「JCがやりたいことではなく、JCにできること」に知恵をしぼり、汗をかく。
○…普段の顔は横須賀のご当地クルーズとして人気を呼んでいる「YOKOSUKA軍港めぐり」の案内人。防衛の拠点として日米が共存する港の姿をエンターテインメントに昇華させて伝達するのが仕事だ。「ロナルド・レーガン(空母)の船員が出す洗濯物の量は毎日5トン。だから船内の洗濯機は一日中ゴトン・ゴトンとフル稼働」とこんなジョークはお手の物。ネタの入手はもっぱらドブ板通りのバー。米兵と直接会話を交わすことで、インターネットでは見つけられない情報に触れられる。だから「現場に出向いて声を聴く」
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