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横須賀版 公開:2018年3月23日 エリアトップへ

障害者交流グループ「モモの会」の代表を30年間務めてきた 小松 惠美子さん 馬堀海岸在住 70歳

公開:2018年3月23日

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気付きと感動は人の輪から

 ○…80年代半ば、学童保育で障害を持つ子どもたちを周りに気兼ねなく遊ばせられる環境を作り、友だちの輪を広げたいと、当時としてはまだ数が少なかった自主運営の交流グループ「モモの会」を子育て仲間とともに立ち上げた。これまで活動に携わってきた協力者は数多く、今月末に30周年を記念した集まりを開いて感謝の気持ちを伝える。「私は力不足で、皆さんに支えられてやって来られた。誰一人欠けても今の形にはならなかった」

 ○…馬堀海岸で生まれ育つ。結婚後に3人の子どもを授かり、成長とともに長女の障害に気付き始めた。当初は「どうしてうちの子が」という思いもあったが、「産んで初めて障害者と向き合い、自分の中の『偏見』という醜い部分にも対峙できた」という。人目を避けて娘と外出した時期もあったが、田浦の社会館で学童保育に娘を預けた時、周りの子どもから何の偏見もなく名前で呼ばれた光景を目にして感激。思い出話を溢れだすように嬉々として語り始め、最後にはこれまでの感謝に目を潤ませた。

 ○…「モモの会」はミヒャエル・エンデの名著「モモ」から命名。「語らずとも周りを巻き込み、人との出会いを生み、気づきを与えてくれる主人公の存在が、娘と重なった」。自身を含め2組の親子から始まり、成長とともに「卒業」する親子もいたが、今は10代から30代まで12人とその保護者で活動する。これまで放課後のおやつ作りや買い物のほか、地引網や運動会などを開いてきた。

 ○…発会から30周年という節目に、務め続けてきた「代表」のバトンを4月から次の世代へと託す。「繋ぐ使命感を誰から言われるわけでもなく抱いてきたので一安心。働くお母さんも増え、社会や時代が変わっても『モモの会』のような人との素敵な出会いや結びつきはあった方が良い。私自身も多くのことを学び、人生観も変えてもらった一人だから」と満面の笑みで結んだ。
 

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