関東大会につながる高校女子バレーボールの県予選決勝が今月13日、平塚市の体育館で行われ、三浦学苑高校が優勝常連校の橘高校(川崎市)を破り、優勝を果たした。創部7年目にして初の県制覇となった。チームは6月1日から群馬県で開かれる関東大会に出場する。
関東大会は、春の新人戦と夏のインターハイ、冬の春高バレーと並ぶ4つの主要大会の一つで、今回はその予選を兼ねた県大会。自身の母校でもある橘高校を下しての県初制覇に、関塚康乃監督は「選手たちをほめてあげたい」と笑顔で話した。
準々決勝では7連覇を狙う強豪・大和南高校を破るなど、決勝戦まで3戦続けてフルセットでの勝利に「何度も負けるかもと思った。苦しかった」と関塚監督。大会の中でポイントとして挙げたのが、3回戦の星槎国際高校戦。直前に行った同校との練習試合で負けていただけに不安は大きかったが、悔しさをモチベーションにつなげ見事に勝利。「この試合で、選手たちに自信と勢いがついた」と振り返る。
そして決勝戦、セットカウント1対1で迎えた勝負の第3セット。2年生エースの岡部たまみ選手の力強いスパイクが相手のブロックをはじくと、歓喜に沸いた。チームのキャプテンを務める3年の平井栞選手は「自分たちの代で初めて優勝することができて本当にうれしい」と喜んだ。
1・2年中心のチーム
選手の多くが地元出身で、主に試合に出場するのは1・2年生がほとんど。今春に加入した、17歳以下の日本代表にも選ばれている古川あおいアン選手の活躍も目立った。大津中の先輩後輩でもあるエースの岡部とともに攻撃の中心を担う。
チームの強さについて関塚監督は「3年生が精神的支柱になってくれているので、下級生が思いっきりプレーできている」と分析する。試合や練習中の声掛け、監督から注意された後の下級生へのフォローなど、3年生がチームに与える影響は大きいという。
目指すは全国大会
「今回の優勝は決してゴールではなく、通過点」と指揮官とキャプテンが口を揃える。全国大会につながる夏、冬の大会で勝つことが目標だ。「守備への課題もあり、相手チームからのマークもさらに厳しくなる。夏、春に向け気を引き締めないと」と指揮官は力を込めた。
ムード変える1年生
この日県大会デビューを飾った1年の古川選手=写真。身長185cmの長身から繰り出すパワフルなスパイクが持ち味だ。また、技術だけでなく「雰囲気を一番に大切にしている選手」と平井キャプテンは話す。練習や試合中、大きな声で士気を高める。「みんながつられるほどの喜び方をしてコートの空気を変えたい」と古川選手。将来は「一流の選手に」
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