中学校の昼食時間は短すぎないか――。 今月6日の市議会一般質問で小林伸行市議は、こんな疑問を投げかけた。
市内の中学校では、4校時から5校時目の間を概ね45〜55分取っており、そのうち昼食の時間は15分程度で、同市議は「非人間的な短さ」と表現し、以前から問題が指摘されていたにも関わらず、今年4月時点で解消していなかったことから、今回の質問に至った。新倉聡教育長は「喫食できない生徒が出ないよう、昨年8月には全中学校に時間確保をお願いしている」と答えている。
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「昼食の課題」として、2015年に、市が中学生や保護者、教職員などに行ったアンケートでは、「時間が足りなく、残さざるを得ない」「よく噛んで食べる習慣がなくなってしまっている」「十分な時間を確保してほしい」―といった回答があった。実際に、時間内に食べられるよう、弁当の量を減らして調整をしている生徒もいるという。
分刻みの「日課」
現状の中学校での「日課」はどうなのか。一昨年、中学校完全給食推進連絡協議会では、他都市との比較を示している=左表。市内の中学校で、昼食と位置付けられている時間はいずれも15分程度だ。給食を導入している他都市では、喫食時間を20分〜25分と設定している。
議会の論戦では、「よく噛んでゆっくり食べるという効用は健康面でも大きい」と持論を述べた小林市議。さらに「顕在化している課題として認識すべき」という指摘に新倉教育長は「中学校給食導入を見据えて、日課の見直しを校長会に依頼し、検討を行っている」と回答。議論は平行線を辿り、「本来的に昼食にどれくらいの時間が必要なのかという視点を」との質問に、教育長は「食育という大きな観点から、目安としている時間が生徒に合うものであるよう、各校に指示している」と具体的な喫食時間に関する明言を避けた。
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