地域の歴史やエピソードを題材にしたオリジナル劇を演じる市民劇団「横須賀市民ミュージカルを作る会」(SUKAミュー)の夏公演が8月18日(土)・19日(日)の両日、汐入駅前のヨコスカ・ベイサイド・ポケットで開かれる。演目は『ナミとチャル〜綿つみの詩〜』。今から約400年以上も昔、三浦半島で綿の栽培が行われていた史実に着想を得た新作ファンタジー。公募で集まった42人のキャストが舞台を創り上げる。
物語の舞台は馬堀から浦賀の横須賀東海岸一帯。確たる資料はないが、多くの綿畑が存在し、夏になると黄色い花を咲かせ、きれいな白い実をつけていた史実を頼りに、演出家の横田和弘氏(劇団河童座座長)が過酷な綿摘みの労働を子女が担っていたなどの脚色を加えてストーリーを編んだ。
明治の時代を最後に、姿を消してしまった綿畑の謎にも迫るサスペンス的要素を盛り込んだ虚実ないまぜの展開がユニーク。主人公のナミと猿島伝説の白い猿の息子チャルが時空を越えた旅に出るシリーズの4作目となっている。
今回は実験的な試みとして、ステージを客席が囲むアリーナ方式を採用。「全方位から視線が注がれる緊張感が(演者の)演技にどんな影響を与えるか。観客も今までに経験したことのない視点で舞台を楽しめる」と横田氏は話している。
SUKAミューは公演ごとにメンバーを召集する独自の方式で、今回は3月に新メンバーを結成。週に3回の稽古を積みながら本番をめざしている。
開演時間は18日が午後1時と5時半、19日は午後1時。今作で音楽監督を務めているFMブルー湘南のパーソナリティでシンガーソングライターの灯織さんのスペシャルライブが19日の公演前にある。
観賞チケットは全席自由で前売り一般2000円(2300円)、中・高校生1000円(1300円)、小学生800円(800円)。大滝町の楽器販売店「オクターブ」で販売している。
※カッコ内は当日料金
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