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横須賀商工会議所90周年記念 特別インタビュー 課題に向き合い「次の10年」
中小企業の健全発展と地域経済の活性化を使命とする
横須賀商工会議所が今年11月、創立90周年を迎えた。
産業構造の変化や直面する人口減少の問題など、横須賀を取り巻く環境は厳しい。
こうした中で輝く未来への道筋をどう描いていくのか。
第12代会頭の平松廣司氏に伺った。
横須賀商工会議所は、地域振興という社会的な使命を果たすべく、1914年(昭和3年)に県下2番目の団体として誕生しました。歴代の会頭、議員、会員企業の支えで90周年を迎えることができたことに心より感謝申し上げます。
横須賀の経済は幾多の変遷を経て今に至りますが、直近の10年で大きな変化がありました。造船、自動車といった基幹産業衰退により深刻なダメージを受けたところに、人口減少も加わり、閉塞状態に陥っています。
横須賀市が「再興プラン」を掲げて取り組みを進めていますが、「横須賀のあるべき姿」で市と当所は同じ理想を描けています。地元選出の国会議員の応援もあり、官民一体となって取り組む環境が整いました。いよいよ成果を出す時期です。
商店街活性と空き家対策
企業と地域が直面する課題に向き合い、解決を目指すのが当所の役割であります。地域コミュニティの核となる商店街活性と空き店舗の解消、人口減少と密接に結びつく空き家対策は今まさに取り組んでいるところです。
空き店舗対策は、各商店街が知恵と工夫を凝らして地域の特色に合わせた活用に取り組んでいます。民間活力の導入も不可欠であり、当所がつなぎ役を担っていきます。
利便性の高い住宅団地(湘南鷹取、岩戸、ハイランドなど)にある空き家物件を購入して、社宅や福利厚生施設として活用していく考えも持っています。”職住近接”のメリットを伝えて従業員を市内に呼び込む。人口減少はあらゆる手立てを講じていく必要があります。会員企業に呼び掛けて広げていければと。このほか事業承継、買い物弱者対策と課題は山積みです。
もうひとつの懸案事項にYRP(横須賀リサーチパーク)があります。通信分野の最先端技術拠点として大きな役割を担ってきましたが、業界の変化は著しく、立地企業の撤退や規模縮小が進んでいます。新たに進出してきた企業もありますが、地元に仕事を発注する流れは依然として十分とは言えません。これは私見ですが、各企業の研究所の試作品製作を請け負う拠点を開設することができないか。地元企業で合弁会社を設立するなど、戦略的に仕掛けてみたいと思っています。
希望の光は「観光」
横須賀の産業構造をかつての姿に巻き戻すことは困難でしょう。新しい基幹産業の確立が急務です。希望の光は「観光」。日帰りに軸足を置きながら、商品とサービスを磨き上げていく。迎える市民の側の意識改革も必要です。横須賀は拠点ごとに個性豊かな街並と観光資源があります。新たな産業に育てていくためにどう動いていくか。次の10年に向けてチャレンジを続けていきます。
中小企業の健全発展と地域経済の活性化を使命とする
横須賀商工会議所が今年11月、創立90周年を迎えた。
産業構造の変化や直面する人口減少の問題など、
横須賀を取り巻く環境は厳しい。
こうした中で輝く未来への道筋をどう描いていくのか。
第12代会頭の平松廣司氏に伺った。
横須賀商工会議所
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