横須賀市が基礎学力の向上を目的に、市立小学校の3年生で導入している「35人学級」が新年度、3校で実現できていないことがわかった。学校名は非公表。市教育委員会では、配置する非常勤講師が集まらなかったことを理由としている。すでに新学期がスタートしており、新たな非常勤講師を確保でき次第、クラスはそのままに教員の加配で対応する。
非常勤講師の採用困難
1学級35人以下の少人数教育は、市が2016年度からスタートさせた独自の取り組み。国と県の措置により1・2年生で導入されていたものを教育政策の一環として3年生まで拡充した。
狙いは低学年の基礎学力の定着だ。市教育委員会の担当課では、学習状況調査で全国平均を下回っていた結果に一定の改善傾向が見られると判断。35人学級の成果を認めている。
35人学級は、児童の個性に応じたきめ細かい指導が可能となるほか、教員の負担軽減につながるなどのメリットがある。市ではこれを実現するために独自の予算を組んで非常勤講師を配置。主に教育現場を経験してきた再任用職員が就いていたが、週に5日間の勤務が負担であることなどを理由に想定外の離職者が出てしまった。ハローワークなどを通じて求人情報を発信したが、思うように応募者が集まらなかったという。
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