平成の終わりを目前に控え、これまでの佐原地区の歴史や街並みの変遷をまとめた冊子「佐原」が同町内会によって作られた。
佐原は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した武将、佐原十郎義連(よしつら)の領地であり、三浦一族との縁が深い土地。冊子では旧石器時代や縄文時代の遺跡、義連の地元にまつわる文献、かつての屋号一覧、明治から平成にかけて急激に変貌を遂げていった街並みの様子など、写真を主に7つのカテゴリー別に紹介している。
また、付録として佐原地区の史跡や寺社などの解説を添え、イラストで分かりやすく描かれた地図も制作。手に取った人には実際に街を歩いて魅力を感じとってもらおうという仕掛けだ。
佐原をもっと好きに
製作に乗り出したきっかけは2年前、御霊神社で明治初期に作られた2枚組の巨大幟旗(のぼりばた)が発見されたこと。目にした住民からの反響が大きかったことから「街の歴史をもっと伝えられないか」と町内会で話題にあがった。これまで佐原地区にまつわる歴史資料は博物館や個人が所有しており、まとめられていなかった。昨年秋ごろに実行委員会を立ち上げ、10人のメンバーで資料集めを開始。義連と縁の深い福島県会津地方にも足を運んで撮影や取材も行った。町内会長の石川宏さんは「皆の熱い思いが詰まった1冊。これを読んで我々のように佐原を誇りに思う人が増えて欲しい」と話した。
希望者30人に進呈
佐原町内で配布されている同冊子を希望者30人に無料で進呈。はがきに住所、氏名、連絡先、入手希望の旨を添え、〒239-0835 横須賀市佐原4の6の1 佐原町内会 冊子「佐原」制作実行委員会宛に郵送。5月8日(水)消印有効。応募多数の場合は抽選。
問い合わせは桐ヶ谷さん【携帯電話】090・5516・6487
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