三浦版 掲載号:2011年9月9日号
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嫌われ者で町おこし 「ウツボのから揚げ丼」を城ヶ島名物に

4店舗から工夫を凝らした丼が集まった
4店舗から工夫を凝らした丼が集まった

 そのグロテスクな見た目と獰猛な性格から”海のギャング”と呼ばれ、また城ヶ島では人気のタコを、タコつぼに侵入し食べてしまうなど嫌われ者のウツボだが、料理次第では美味と言われるこの嫌われ者を使った丼を作り、町おこしに役立てようという動きがある。5日には試食会が行なわれた。

 活きのいいタコが獲れる城ヶ島では、タコ漁も行なわれている。しかしそのタコを狙って、”海のギャング”ウツボがタコつぼに侵入。つぼを上げてみるとウツボのみが入っているということが頻繁にあるという。そのウツボは見た目の悪さもあり、これまではほとんど捨てられてきた。

 しかし、昔から料理次第ではうまいと言われており、ただ捨ててしまうのであればそれを使って何かできないかと、城ヶ島観光協会の青木良勝会長を中心に地元飲食店の店主らが協力。「ウツボのから揚げ丼」による町おこし計画が始まった。

 当初ウツボを料理に使うには骨が硬すぎるのが最大の難問だったが、骨のある下半身部分と頭を外し、残った身の比較的柔らかい骨しかない半身を使用することで何とか調理にこぎつけた。また、調理法も最適な方法をあれこれ思案した結果、から揚げにすることに決定。そこから各店舗で工夫を凝らした「から揚げ丼」を作成し、試食会を経て新たな城ヶ島名物としてアピールする一品を誕生させ、10月23日(日)に開催される『三崎港町まつり』で発表する予定が組まれ、今月5日に試食会が行なわれた。

 試食会には、地元の関係者ら約25人が参加。「磯料理いけだ」写真【1】、「小浜屋」【2】、「潮風」【3】、「そば新」【4】の4店舗がそれぞれ作った丼を試食した。

 各店とも「くどさが出ないように野菜を使いサッパリと仕上げた」(いけだ)、「魚くささをとるためにお酒に浸けて揚げ、しょうがのしぼり汁を加えた」(小浜屋)、「南蛮漬けにしたがカリカリ感を失わないよう野菜のみ漬け、から揚げを乗せた」(潮風)、「から揚げにこだわり、鳥のから揚げと同じ材料で塩を使い素揚げにした」(そば新)など、いずれも特徴的な丼となった。

 参加者からは、「おいしい」「臭みがない」「皮に旨味がある」「磯の香りがする」など好評で、結果、どの丼も甲乙つけがたいということで1つの味にするのではなく、各4店舗でそれぞれ今回の丼を港町まつりの日に提供、お披露目することになった。

 青木会長は、「ウツボの皮には大量のコラーゲンが含まれており肌によいだけでなく、昔から漁師の間では乾燥させ干物にしたものが食され、食べたら風邪をひかないなど滋養強壮の効果もあると伝えられている。ぜひ城ヶ島に来て食べてもらいたい」と話す。

 また今後は、現在から揚げ用に使用できるのは5kgのウツボならたったの1・5kg程度のみと無駄が多いため、硬い骨のある部分を粉状に粉砕してふりかけや調味料的に使えないかを検討していくとしている。さらに「城ヶ島は他にも様々な食材がふんだんに手に入る場所なので、それらを使用した新たな町おこしの逸品を生み出していきたい」(同会長)と意欲的だ。
 

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