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三浦版 公開:2012年1月27日 エリアトップへ

三浦の散歩道 みうら観光ボランティアガイド協会

公開:2012年1月27日

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屋根にある鍾馗様の像
屋根にある鍾馗様の像

 町の博物館「チャッキラコ・三崎昭和館」を出て、再び「杉山洋品店」まで戻ります。

 「杉山洋品店」のウインドに「ちゃっきらこ」を演じている姿や例年四月の末に行われる「三崎まぐろ鉄火巻大会」の様子の写真で飾られています。さながら写真展のようです。

 四つ角を左折すれば三浦商工会議所へ通じています。途中で右折すると海南神社の「本営」へも行けます。この辺りを「花暮(はなぐれ)」と言います。

 江戸時代に書かれた『三崎志』(鶯丘舎草也・おうきゅうしゃそうや・著)に「昔鎌倉右大将ノ命ニテ宝蔵山(現本瑞寺の辺りか)及城島に桜数千株を植タリ春来好花撩乱・興アル詠ナリシトゾ」とあって「桜の御所」の由来もここにあると言われています。

 城ヶ島の桜を夕暮れまで眺めていたのでしょうか。「花暮」の名も仲々に粋なものです。

 さき程の四つ辻に戻って「三崎銀座」へ入る角に和菓子店「島清」があります。毎年、一月十五日に演じられる「チャッキラコ」に因んで、「チャッキラコの舞」という菓子を売り出しています。

 さらに歩を進めると「サトウ薬局」の前に「三浦ガラス工芸館Kirari」があり、ガラス球の加工など自ら体験できる店です。その店の前に立って前方の上方、屋根を眺めると、なんと、「鍾馗(しょうき)様」の像があるのです。かつては履物店であったお宅ですが、疫病神を除くと言われる魔よけの神を祀っているのです。

 道をさらに進めると、辻になった路面に羅針盤が描かれています。立ち止まって見るのもよいでしょう。街の雰囲気に昭和を感じさせるものがあります。歩を進めて行くと、「松浦洋品店」のおしゃれな洋風の壁面や「又兵衛魚問屋」の店先きの看板『まぐろ春夏冬中』は、おしゃれです。仲々に気を持たせる看板です。四季の中で「秋」がないことから「商売(あきない)中」というのです。

 この通りの横に入ったところには絵画展を開いたりする喫茶店などもあります。

 さらに進むと、バス停「三崎港」のあるロータリーへぶつかります。船型を模した交番もあり、前方に城ヶ島の灯台も望める港があります。「三崎銀座」を抜けた右手に土蔵づくりをもった「山田屋酒店」があります。看板のある屋根を見上げてごらんください。そこには、ふくろうが止まっているのです。バスを待ちながら周辺の雰囲気を味わうのも一興かと思います。

 三崎の下町には二十三棟も土蔵があるということを最近になって聞いたのですが、そうなると武州の川越に負けず、三崎は「蔵づくりの街」とも言えるでしょう。
 

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