研究・育成・発展で連携 市と臨海実験所が協定
三浦市は、市内三崎町小網代にある東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所(通称「三崎臨海実験所」)との間で連携協力に関する協定を結ぶことを決め、3月27日に吉田英男市長と同実験所の赤坂甲治所長が出席して締結書を交わした。「今後、協定に基づき継続的に発展させていきたい」としている。
市と東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所との連携協力に関する協定の締結式が、先月27日に吉田市長と赤坂同実験所所長が出席して市役所内で行われた。
これは、市と同実験所とが相互に緊密な連携協力を行うことにより、最新科学の情報や最先端の研究成果等の発信を通じて、学術研究、人材の育成と地域社会の発展に寄与することを目的としたもの。
同実験所は、世界的にも稀な豊かな生物相を有する三浦を動物学研究の拠点とするため、1886年(明治19年)に国内初、世界でも最も歴史の古い臨海実験所の一つとして現三崎町に設立された。1897年(明治30年)から生物相の豊かな油壺に移転し現在に至る。設立以来、多数の国内外の研究者・学生に利用され、その数は年間延べ2万人。国内における生物学の発展に大いに貢献をしており、世界的にも、ウッズホール(米)・ナポリ(伊)・プリマス(英)の各実験所とともに海産動物研究の歴史に大きな足跡を残している。
市では、当面の連携協力事業として、地域密着型海洋教育教材の開発や協定締結を記念した講演会の実施などを予定。「今年度以降、係る活動内容等を検討する協議会を設置し、各種事業を実施しながら連携協力を継続的に発展させていきたい」としている。
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