三浦版 掲載号:2012年11月16日号
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海南神社面神楽保存神楽師会の会長 笹本 輝夫さん 宮川町在住 66歳

温和な縁の下の力持ち

 ○…セリフは一切発しない。指先から足まで、体で喜怒哀楽を表現する、海南神社に伝わる市指定の重要無形民俗文化財「面神楽」。昨年、前会長の引退で会長に就いた。7・8日に行われた「面神楽」が会長としての初舞台だ。「皆、頑張ってくれた。観客の反応も良かった」と満足そう。自身は衣装や小道具の準備、進行など裏方に徹した。「もう身体がついていかなくて。今は、若い人に任せているよ」。柔らかい口調で、やさしい表情を見せる。

 ○…踊りの説明になると表情は一変、キリッとした顔つきを見せた。「こういうふうにね」と、頭を動かし手を上下に揺らす。指は伸ばしたり曲げたり。手の振り方ひとつをとっても、大小で感情の表現方法が変わることを目の当たりにした。「動作ひとつで観客に伝わる度合いが変わる。一番のポイント」。

 ○…伝統の踊りを守り、継承していく―。会長としての責任の重さは計り知れない。その重責は、決して一人で背負っているわけではない。共に取り組む仲間も同じ思いを抱く。それは親から子、孫へと受け継がれていくメンバーからも分かる。「仕事、家庭を持ちながら皆頑張ってくれている。思いは同じ」と話す。

 ○…生まれも育ちも三浦市。まつり好き。子どもの頃から、太鼓の音を聞くと血が騒いでいたという。就職し、仕事の関係で三浦を離れた時期もあったが、祭りの時だけは必ず地元に帰った。30代後半、地元に戻る。面神楽の踊り手として、活動を開始。60代になり、裏方に徹するようになる。小道具は仲間の家族による手作りも多数ある。「限られた予算でやりくりしている。それでも無理な時は、仲間や家族の助けをもらう。良い仲間に恵まれた」と感慨深そう。今後は「セリフのない演舞の良さを見てもらいたい。三浦にはこんなにすばらしい伝統の踊りがあるということを知ってもらえれば」と言葉に力を込める。
 

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