日本に一時帰国中、市内ほかでコンサートを開催している 高見 信行さん ドイツ在住 初声町出身 33歳
感謝の思い演奏に込める
○…2003年10月にドイツへ渡って以来10年、ドイツのオーケストラに所属し活躍。初めて覚えたドイツ語は「ダンケシェーン、ありがとう」だ。人に支えられて今の自分があると話す氏にとって、最も大切な言葉として胸に秘める。ソフトな面持ちと爽やかな口調、気さくな性格からすぐに異国の地で受け入れられた。「仲間に恵まれ、充実している」。感謝の気持ちを演奏に代え伝える。
○…4月下旬まで約1カ月間、日本に滞在する。期間中、サントリーホールでコンサートや市内でミニコンサート、学生向けの音楽指導など多種多様なスケジュールで日程はびっしり。4月8日は初声にある実相寺で演奏する。「生まれ育った三浦で演奏できることは一番うれしい」と話す。
○…小学4年の時、初めてトランペットに触れた。当時、自身を悩ませていたのは喘息。克服のために病院から勧められたのが吹奏楽器だった。トランペットを選んだのは、アニメ「天空の城ラピュタ」がきっかけ。演奏シーンを見て自分も吹きたいと思ったという。それをきっかけに習い始め、トランペット奏者を目指した。小、中、高までは順調に進んだが、東京藝術大学入学で失敗。1浪で入学した。「気持ちに甘さがあった。失敗したおかげで目覚めた」。浪人中は1日8時間、トランペットの練習に費やした。「2浪ならトランペットを辞めるという覚悟で1年間頑張った。家族の協力もあり感謝している」と振り返る。
○…ドイツでは、よくホームパーティーに招かれ、そこでお願いされるのが料理。「寿司、厚焼き玉子、肉じゃがなどリクエストが必ずくる。料理の腕は上達したよ」と笑う。身長170cm、体重は84kg。ダイエットとトレーニングを兼ねて、ドイツでは主に移動は自転車だとか。「今後は演奏者としてさらに技術を磨くと同時に、後進の育成のために指導者としての道も勉強していきたい」と前を見る。
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