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三浦版 公開:2013年5月23日 エリアトップへ

三浦の散歩道 〈第39回〉 みうら観光ボランティアガイド協会

公開:2013年5月23日

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永楽寺の疣取地蔵
永楽寺の疣取地蔵

 法昌寺を参詣して、道を右手に200メートルほど進むと左に永楽寺の入口に達します。寺の本堂は坂を上がった処ですが、上り口に「庚申塔」が3基あります。古いもので、享保15年(1730)の年号が読みとれます。さらに、その横に霊場巡りの供養塔と地蔵尊が祀られています。『新編相模風土記稿』に、この寺のことを次のように記しています。「牛米山(うしごめさん)地蔵院と号す。浄土宗の寺で、津久井村宝蔵院末(現在では「宝」を「法」としている)、本尊阿弥陀又地蔵を安ず」としています。それは「紫雲地蔵」と言われ、三浦札所十一番になっている「お地蔵さま」かと思われます。しかし、筆子の持っている、昭和40年に「横須賀史学会」が作った『三浦諸仏寺院回詣記』(複製)によりますと、「地蔵菩薩札所二十八院」のうち、廿二番として、「菊名 牛込山永楽寺内」として、次のように詠われています。「うしごみの牛の車にのりをえて永くたのしむ国にこそゆけ」あります。またこの寺は「牛込不動尊」として三浦札所十四番にもなっているようです。寺の入口のお地蔵さまは「疣取地蔵」と記されています。永楽寺の入口に別れを告げて、元の道を引き返します。菊名川の手前、左手に石造りの鳥居がみえてきます。「白山神社」です。鳥居には「文政3(1820)龍舎 庚辰(かのえたつ)3月吉日」とあります。昭和10年(1935)発行の『三浦郡神社由緒記』によりますと、指定村社として、祭神は、伊邪那岐尊伊邪那美尊(いざなぎみこといざなみ)、相殿大日霎尊水歯別尊(おおひるめのみことみずはわけ)、国常立尊(くにとこたち)。例祭10月23日。口伝によれば、元白山宮(しろやまめみや)と称して三浦家の臣菊名氏の守護神であったと言う。昔は仲里の山林中に鎮座されてあったとのことで、その他は菊名氏の別荘「浜御殿」と称した所であると言い、荒廃後村人が謀って現地に社殿を造立して、菊名の鎮守として祭祀を修めたとのことです。社殿は昭和45年(1970)10月に建てられた鉄筋コンクリート造りの権現造りです。境内の左には、稲荷社、浅間社の末社が祀られていて、奥には金刀比羅様も祀られています。その少し下がった所に、上部丸形の高さ1メートル、幅1、4メートルの穴が見えます。その横穴の中は少し広くなっています。奥行も5メートルもあろうかと見えます。天井の中央に入口から奥まで15センチほどの幅で棟を表わした浮彫が見えます。人の住居を想わせる横穴の墓で、「切妻造妻入型横穴古墳」と呼ばれる奈良時代の墓と思われるもので、三浦市の指定文化財に指定されています。

つづく
 

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