行政用無線情報、自宅で受信 三浦市とジェイコムが締結
三浦市は14日、(株)ジェイコム湘南と市防災行政用無線の再送信に関する覚書を締結した。これは、市の防災行政用無線放送とジェイコムが提供している「緊急地震速報サービス」を連動させることで、市が流す行政用無線の内容を自宅で聞くことができるというもの。この取り組みは県内では初。
今回の締結は昨年4月、災害時に市の要請でジェイコムが運営する放送やインターネットを通じて市の災害情報を発信できる「災害時における放送等に関する協定」に付随したもの。
サービスは、あらたに自宅に設置した専用の端末から、災害時の避難勧告や土砂崩れ情報のほか、光化学スモッグ情報など市が流す防災行政用無線放送の内容が自宅で聞けるという仕組み。緊急時には、自動的にスイッチが入るようになっている。
市は防災行政用無線放送のスピーカーを市内に99カ所設置している。設置環境の影響などから、市民から音が割れるなどして聞き取りにくいといった苦情が市に寄せられているのが現状。スピーカーの角度を調整するなど改善を行っているが解決には至っていない。今回の締結で市は、災害情報などを自宅で聞くことができるので、新サービスに期待を寄せる。
締結式で吉田英男市長は「行政無線が聞き取りにくいという声がある中、このようなサービスは非常に意義がある。企業の協力も得て、市民の安全安心を守っていく」と話した。高平太社長は「三浦市の利用者世帯数は、関東地区の中でもでも多い。三浦市民に貢献していきたい」と話した。 市内でジェイコムの利用者世帯数は約83%。サービス開始は、3月を予定している。
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