みうら・食のモデル地域実行協議会の会長をつとめる 大井 章一さん 初声町在住 58歳
努力は惜しまない
○…三浦市産業の6次化をめざし、「みうら・食のモデル地域実行協議会」を昨年設立した。2013年度農林水産省が主催する「日本の食を広げるプロジェクト事業」に応募し農林水産大臣から「モデル地域」として認定。将来の三浦市の農水産業・観光業が目指す姿を追求しながら、様々な取り組みを展開している。昨年夏に実施した横浜中華街パーキングで行った三浦の野菜販売もその展開のひとつ。現在、定期的に開催中。「お客の反応は良い」と手応えを実感。18日、海業プレイスで6次産業化をテーマにした交流会を開く。
○…三浦市農業協同組合代表理事組合長。農業従事者の平均年齢は56歳。全国平均の65歳と比較しても10歳程若い。「三浦市は他に比べて親から子への継承がうまくいっている」。大根やキャベツなど消費量が落ちている中で、これからは販路拡大が課題。「三浦の農産物は自信を持って勧められる。視野を広げ展開していきたい」と意欲を見せる。 ○…生まれも育ちも三浦。家は代々農家。高校卒業後、家業に入った。「最初は親の指示に従って仕事をこなすだけで精一杯だった」と振り返る。仕事をしていく中で、収入の不安定さを感じ取るようになっていた。自然に左右される仕事。豊作、不作の年で収入は大きく変わる。どうしたら安定した収入を得るこができるのかが自分のテーマになった。当時、主軸にしていたキャベツから収入の高い大根に変えた。「チャレンジすることも必要」とアクティブな面を持つ。
○…趣味はゴルフ。成績を聞くと「恥ずかしくて言えない」と苦笑い。学生時代は陸上をやっていた。がっちりした体にも納得。心に秘めているのは「努力」。「目標に向かって取り組んできたことは無駄にならないから」と話す。守るべきものは守り、攻めるときは攻める性格。1歳から7歳までの孫を持つ。「じいじと呼ばれているよ」と顔を綻ばせた。
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