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三浦の散歩道 〈第57回〉 みうら観光ボランティアガイド協会

掲載号:2014年2月21日号

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神明社境内にある「淡島神社」
神明社境内にある「淡島神社」

 「松輪」の小字を「明細地図」で拾っていますと、金田寄りの「田島原」や「勝谷原」、「柳作」、「遠津山」から南の「片谷」、「塚間」等々、27の小字があるのです。この地には大昔から人が住んでいたようで、古墳時代(3世紀の末から6世紀代)の「横穴古墳」が遠津浜の海岸の山を始め7箇所で発見されています。

 その松輪の鎮守「神明社」を訪ねました。剱崎のバス停から旧道で、松輪海岸の方に進む坂を下って行きます。途中に右へ鋭角に入る道があります。その道を約150メートル程進むと右側に鳥居があります。その鳥居の上、急坂の上にも二の鳥居がありました。鳥居はもちろん「神明鳥居」です。その両脇に手洗いがあり、手前の右側に御影石(みかげいし)で出来た角柱に「村社神明社」とありました。

 鳥居から正面拝殿までの参道に御影石の敷石が約20メートル、幅4メートル程で一直線に敷きつめられています。参道の両側の手前に「手洗い」があり、右側のは正面に「三つ巴」が彫られ、右に「奉納、大畠、八ツ堀、池田、里中」と銘があり、左側については「東京」の文字はあるのですが、あとは不詳です。(ただ、1993年に発行された『南下浦の歴史探訪記』浜田勘太著)によれば「1929年5月吉日、奉納、東京 まつ子」としています。

 さらに進むと、「狛犬(こまいぬ)」があり、台座の正面は右側が「奉」で左が「納」の文字であり、右の口を開いた犬は子犬を持ち、左の口を閉じた犬はまりを持っています。発起人・世話人として、14名の氏名が刻されています。次の「灯籠」も右側に「奉」の文字、左側が「納」の字があります。右の台座の部分に池田世話人、八ツ堀世話人、大畑世話人等の氏名が刻されていて、左の台座裏に、「石工 小網代服部兵右衛門」の文字があります。さらに次の灯籠の左側は「龍」の彫りもの。右側の灯籠には、「房作・坪井里中」とあります。

 本殿の社は権現造りで、屋根は瓦葺の入母屋造り、拝殿は4枚の格子戸で、賽銭箱は内側にあって、投げ入れられるように格子戸の部分が一部開けられています。本殿の右奥に真新しい木の鳥居と小さな石造りの神殿が見られます。立て札によりますと、「淡島神社」とあり、「御祭神、少名彦名命(すくなひこなみこと)」とあり、「御神徳、良縁、子宝、安産、子育て」と記しています。ただ気になるのは「淡島神社」として、この神明があることです。もともと、「淡島様」は女の神様で、下(しも)の病のため、舟で流され3月3日に紀州の粟島に漂着された方で、同病悲願によって同病者の病を治すと伝えられ、3月3日が祭日とされている神様です。この祭りでは安産祈願のため、底抜けの杓(ひしゃく)に麻の緒を結んで奉納することも行われます。

 最後になりましたが、「神明社」の祭神は「天照大神」で、相殿に豊受大神(とようけのおおかみ)、大己貴命(おおなむちのみこと)(剱神社より)、保食神(うけもちのかみ)(稲荷社より)と言うことです。

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