三浦版 掲載号:2014年5月23日号 エリアトップへ

三浦一族について調べている、三浦道寸研究会の 安達 則子さん 三崎町在住 63歳

掲載号:2014年5月23日号

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心に火を付けた三浦一族

 ○…昔から歴史に興味があったわけではなかった。きっかけは、事務所兼住まいから見える小さな山だった。畑の中にポツンとあるそれは違和感と不思議さに包まれていた。「あれはなんだろう」。疑問に思ったことは調べないと気が済まない性格が、探求心に火を付けた。近所の農家に、刑事さながらの聞き込みを開始。それは義士塚だった。約500年前、三浦一族がここで滅びた名残だと知った。「新井城に籠城し約3年も北条氏と対抗した三浦一族最後の首領と言われる三浦道寸。人間像について興味を持った」

 ○…出身は新潟県。大学卒業後は中学校の数学教師に。1年間務め退職。建築設計・デザイン関係の職に就くことを目標に、インテリアコーディネーターの資格を取り、大手住宅メーカーに就職した。約2年間営業を務めた後、初めてモデルルームのインテリアコーディネートを任され、力が認められた。その後2級建築士の資格を取り、活躍の場を広げた。

 ○…1995年に独立。自然素材にこだわった家づくりをコンセプトに事務所を立ち上げた。ハイキングで油壷周辺に来たとき、風光明媚な雰囲気を気に入り、ここで仕事がしたいと強く思ったという。「三浦一族にのめり込むことになったことは運命」と笑う。

 ○…三浦道寸研究会を2010年に仲間とともに立ち上げた。情報が入ると各地に出向き、三浦一族について調べを進める。目で確認を信条とする。仕事と同じくらい力を入れるようになる。三浦道寸直筆の文面に「のびのびとした平仮名できれい。やさしい人だったのかな」と思いを馳せる。子どもたちは独立、夫とふたり暮らし。夫も活動を支えてくれているという。「全国的にメジャーではないが、三浦市の名前の由来にもなった三浦一族のことを多くの人に知ってもらうのが私の役目かな」と優しい表情で窓越しに見える三浦の自然に目をやった。

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