三浦で掴んだ永久の愛 「アグリdeデート」が縁結びに
次世代を担う農業青年と良縁の機会を作る婚活パーティー「アグリdeデート」。2009年のプレスタートから昨年までに、結婚・予定者は7組、着実に成果が出ている。今年も8月2日・3日に開催、農業青年の募集が始まっている。
出会いが少ない農業青年にきっかけをと1985年、「三浦ふれあいファーミング」という名称で始まったのが最初。スイカなど作物収穫体験をメインに、城ケ島などの三浦ならではの市内観光で交流を深める。96年まで続いたが、その後運営上の理由から中止になった。09年度市の事業として復活、名称を「アグリdeデート」に変更し再開した。
三浦の農家の平均年齢は約56歳。全国の農家の平均年齢に対して約10歳若い。三浦では、親から子どもへの引き継ぎは比較的スムーズだが、その後の継承が課題。アグリdeデートは、課題解決策のひとつとして期待が寄せられている。
「結婚して良かった」
杉野敏さん(44)・由紀さん(38)夫婦は一昨年に開催されたアグリdeデートがきっかけ。最初に好意を持ったのは敏さん。最初こそ特別な感情を抱かなかった由紀さんは話をしていくにつれ「安心感を覚えた。こういう人と結婚したらいいかな」と思ったと話す。
企画終了後、メールのやり取りが続き、デートを重ね愛を育んだ。企画が行われた5か月後の翌年1月20日、由紀さんは自分の誕生日にプロポーズをした。敏さんは「プロポーズのタイミングを考えていた時に、由紀に先を越された」と照れ笑い。昨年6月末に結婚した。由紀さんは6月に出産を控えている。「家族のために、さらに頑張らくちゃ」と敏さんは気合を入れる。
「必ず良い縁はある」
11月に結婚を控えている山崎正宏さん(29)は昨年のアグリdeデートがきっかけ。最初の自己紹介で感じるものがあったとか。お酒が好きという共通項もあり、打ち解けるのに時間はかからなかった。「共通の話題で話も弾み楽しかった」と振り返る。山崎さんは、3回目の参加で彼女を射止めた。「神様が彼女と合わせるためにそうさせたのかな」と照れ笑い。「楽しい家庭を作っていきたい」とうれしそう。婚活中の後輩に「積極的に、どんどん外に出て頑張れ」とエールを送った。
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