小網代の森がオープン 環境学習の場としても期待
関東では唯一とも言われている貴重な生態系が保たれている「小網代の森」が20日から一般開放された。管理する神奈川県が2012年度から散策路の整備を実施。散策路の距離は約1・3Km。約2千種類の生物が生息されているといわれており、散策だけではなく、環境学習の場としても期待される。
三崎町小綱代、初声町三戸の一部「小網代の森」は、河川の源流から河口の干潟まで自然がほぼ手つかずのまま残る約70ヘクタールの緑地。県は、自然の保全を目的に用地取得を10年に完了。自然の保全と一般開放に向け、12年度から木道の設置、標識や危険区域の立ち入り防止柵の設置など散策路の整備を進めてきていた。
「えのきテラス」で完成式典
19日には、同森内に設けられたスペース「えのきテラス」で完成式典が開かれた。式典には、黒岩祐治県知事、吉田英男市長、岩野匡史市議会議長ほか関係者が出席し完成を祝った。黒岩知事は「山、川、海の自然が一体となって残っているこの森は大変貴重な場所。地元の人や関係者の努力で残すことができた。自然を学ぶ学習の場として素晴らしい場所」と称えた。吉田市長は「これからも保全に努めていくと同時に、多くの人に素晴らしさを体感してほしい」と話した。
黒岩知事、吉田市長らは、完成した散策路を植物や生態系の説明を関係者から聞きながら歩いた。
時間は、午前8時30分から午後7時(10月から3月は午後5時30分まで)。
|
|
|
|
|
|