学生視点で観光資源探る 明大生、新商品開発に取り組む
三浦の特産物などを販売する三浦市東京支店「なごみま鮮果」(東京都千代田区)を三浦市と協働運営する明治大学商学部の学生は4日、三浦市を訪れ新たに取り組む三浦観光資源調査研究の計画内容を市長らに説明した。内容は、観光マップの作成、旅行ツアーの企画、物産新商品の開発。学生が取り組むことで新たな三浦市の魅力発掘・PRと、活動を通じて「なごみま鮮果」の認知度を上げたい意向だ。
「なごみま鮮果」は、三浦市と明治大学商学部が連携して実施している官民協働事業で、2006年6月に東京都千代田区に開店した。市からは職員1人を店長として派遣し、熊澤喜章教授のゼミ生とともに店舗運営や神田地域のとの交流、市のPRに取り組んでいる。市は東京でのPR地として、大学は店舗運営のマネージメントの実践や地域コミュニティに参加することを目的に運営にあたっている。店舗運営に携わる過程で学生らは鮪や三浦大根などメジャーなもの以外、三浦市の観光資源についてあまり知らないことから、学生ならではの視点で調査研究に取り組むこととした。
マップは、20代向けに女子旅やパワースポット紹介、40代向けに食べ歩きやツーリング紹介、60代向けにハイキングや寺社巡り紹介など、ターゲットを絞った作りにすることで既存のマップとの差別化を図る。ツアーは、神田地域の人を対象に日帰りバスツアーを計画。学生は三浦市内での体験に基づき身近で楽しめる場所に焦点を絞りピックアップする。物産新商品開発では、三浦産のスイカやメロン、ミカンを使用したかき氷シロップ作りを計画。新たなスタイルの商品開発で三浦市となごみま鮮果のPRに繋げていく。
市の出席者から「様々な観光マップがある中、年代別にターゲットを絞ったマップ作成は学生ならではの発想。これからは外国人向けのマップも必要になるので検討しては」、「活動をしていく中で、ボランティアガイド協会や営業開発課、観光商工課の職員から情報収集するのも良いと思う」と学生に助言した。吉田英男市長は「活動に期待している。市もサポートする」と語った。統括する木村翔太郎さん(3年)は、「三浦市となごみま鮮果両方の知名度をさらに上げていけるよう取り組んでいきたい」と語った。
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