関東で唯一といわれている貴重な生態系が保たれている「小網代の森」。昨年7月の一般開放から約半年が経過した。「概ねマナーも守られており大きな問題の報告はない」と管理する県は話す。一方、散策者からは道順の分かりにくさやトイレの少なさなど整備面で改善の声が聞かれている。
同森は、旧三崎高校跡地近く小網代湾に面した約70haの緑地。県は、木道の整備や危険区域内の立ち入り防止柵の設置などを行い昨年7月に一般開放した。自然を活かした環境学習の場としての活用に県や市も期待を寄せている。県によると同森には平日の1日平均約150〜200人(平日)が訪れているという。
一般開放後、散策者からの声としてあったのが森への行き方やトイレの少なさ、駐車場の有無だ。県は、三崎口駅から国道沿いに大きめの道案内板を6か所設置し対応した。トイレは、一般開放に合わせて宮ノ前峠入口側に簡易トイレを設置したのみ。「トイレは、設置場所の問題などがあり現状のままだが、今後散策者の声を聞き状況を見て検討していきたい」とした。駐車場に関しては、「設ける予定はない」としている。
今後は、森の中で現在地を示す位置情報板と3カ所ある入口を示す誘導表の設置を予定している。「自然を楽しむ目的の人が訪れているのでマナーは保たれている。案内板や解説板などを充実させ、森の価値を高めていければ」と話している。
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