9月6日によこすか芸術劇場で開かれる音楽イベント「スカぴあ」に出演する 高梨 壮一郎さん 金田在住 18歳
偉才光る高校生ピアニスト
○…来月、横須賀市で開かれる横須賀ゆかりのピアニストたちによるクラシックピアノ音楽祭「スカぴあ」。国内外問わず第一線で活躍するプロの音楽家に混ざって2011年の第1回から参加し、大人顔負けの見事な腕前を披露してきた。一途に思い描く将来の夢は、「どんなお客さんにも喜んでもらえるプロのピアニストになること」。聴衆の心に響く演奏とは何か。模索を続けながら、技術力と表現力を高めるため、ステージで研鑽を積む。
○…「なくてはならない生活の一部」と語る音楽との出会いは5歳まで遡る。自宅にあったオルガンを幼稚園教諭の母親の見よう見まねで弾くうち、次第に楽しさに目覚めていった。練習すればするほど上達する、昨日まで出来なかったことが今日出来るようになる。「上手くなるのが純粋に嬉しくて練習が楽しかった。その気構えは今も変わっていない」。高みをめざす向上心は、楽しむ気持ちこそが原動力だ。
○…人前に立つことが好きで、小中学校時代から校歌の伴奏を頼まれるなど偉才ぶりが際立っていた。恩師の紹介で「スカぴあ」への出演を果たしたのは中学2年の時。順位を決めるコンクールとは異なる、皆で音を楽しみ作り上げる素晴らしさを体感。プロピアニストの神髄を垣間見ることで刺激を受けた。自身の座右の銘である「努力をすればいつか報われる」を胸に、先輩の背中を追いかける。
○…現在、桐朋女子高等学校音楽科に在学。朝4時半に起き、片道2時間半かけて東京都調布市の学校へ通学する生活は3年目になる。365日、ピアノ漬け。10歳の時、三浦市民ホールで初めて聴いたプロのメロディーに魅せられて、本格的に学びたいと自ら志願。その頃からの念願だった音楽学校に入学し、忙しくも充実した日々を送る。すべては幼い頃に抱いた夢の実現のため。自分だけの音を奏でながら、未だ見ぬ未来を切り開いていく。
|
|
|
|
|
|