看板建築や石蔵、町家など郷愁誘う風景を今も色濃く残す三崎地区。現存する下町の様々な建築物を描いたスケッチ展が、今日26日から28日(日)まで三崎で行われる。
制作したのは三戸在住の三上幸一さん(60)=写真。三崎を訪れた際、「変わった建物があるよ」と洋風の外観が美しい1軒の建物を教えてもらったことがきっかけだった。「これは古代ローマの宮殿を再現したのだろうか?」―ユニークなデザインと多彩な装飾から、工事を手掛けた昔の職人の粋や熟練した高度な技術に感銘を受けた。「生まれも育ちも三浦市なのに知らなかった。この不思議な建物に気付く人は少ないのでは」。普段は露地野菜を生産する農家だが、時間を見つけては農具をペンと色鉛筆に持ち替えて、次々とスケッチをしたためていったという。
描くうちに思いを馳せるようになったのは、往時の三崎のこと。ちょうどマグロ漁が盛んだった昭和30年代、映画館や駄菓子屋へよく遊びに行ったことを懐かしむ。三上さんは、「”よき昭和の灯”が消えていくのは悲しいが、絵を見た人が少しでも興味を持ってくれたら嬉しい」と笑顔で話した。
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