葉山町では子どもから大人まで町民の健康増進に役立ててもらおうと、町オリジナルの「葉山体操」を開発した。町民有志のチームが約2年かけて考案。町では曲や動きを映像に収めたDVDを作成したほか、インターネット上にも動画を公開。4月以降、講習会などを通じた普及に取り組んでいる。
体操は筋力や関節をのばすストレッチ運動や有酸素運動、筋力向上など運動科学に基づいた14の動きで構成。約4分間で「山と海の深呼吸」や「波のスクワット」など葉山らしい、自然をイメージさせる動きを随所に盛り込んでいるほか、子どもも楽しめるヒーローの「変身ポーズ」を取り入れた動きや、高齢者向けに座ったままでもできるようにするなど幅広い年齢層に親しんでもらうための工夫が凝らされている。曲は町歌を編曲したものを採用した。
町では青少年会館を利用する子どもたちや老人クラブの会員らを対象に教室を開催。参加者からも「やってみると面白いし、いい運動になる」など評判も上々だったという。
体操の動画は基礎編、解説編など3パターンを動画サイト「Yout(ユー)ube(チューブ)」上に公開。DVDとCDは利用希望者に町立図書館で貸し出している。さらに今後は月に1度、町保健センターで教室を催すほか、自治会や老人会、子ども会などの団体を対象に出張指導も受け付ける。作成メンバーらは「継続すれば効果の表れる内容に仕上がった。子どもから大人まで、多くの町民に親しんでもらえれば」と話している。
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