鎌倉市は「市民の参画と協働による地域福祉と健康づくり」を目指し、今後10年の「鎌倉市健康づくり計画」を今年4月に公表した。
そのなかで、青年期から壮年期にかけての運動について、歩く機会を活かして運動効果を高めるものとして「ポールウォーキング」を紹介している。
ポールウォーキングとは北欧で誕生したノルディックウォーキングからヒントを得て、日本人向けに改良したポールを使うもの。鎌倉市内に本部のある一般社団法人日本ポールウォーキング協会が発明し、今年で10年になった。
同協会の杉浦伸郎代表理事は「これまでウォーキングといえば歩数や距離ばかりに目が行きがちだった。これからは歩きの質を高めることが重要」と強調する。悪い姿勢や歩きすぎで身体を痛めるケースを多く見てきたからだ。
ポールを使えば4点支持によって安定し、膝への負担も軽減され、正しい姿勢を保ちやすい。また、足だけでなく、上半身も使うため、通常のウォーキングより20〜30%運動効果がアップするという。ストレッチや筋力トレーニングができるのも特徴だ。
全国で体験会やサークルが誕生しており、参加者の数は約200万人に達するという。全国各地を巡るイベントが開かれているほか、地域の見回り時にポールを使って歩く自治会も出てきた。
鎌倉から全国へ広まりを見せるポールウォーキング。市民健康課は「健康増進に寄与する」と期待を込める。
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