ノルディックウォークイベントの企画など、アウトドアスポーツの普及振興に取り組む 佐藤 誠司さん 菊名在住 52歳
海と自然に魅せられて
○…ポールを握って颯爽と街中や公園を歩くノルディックウォークが人気だ。医療費の抑制を図る狙いで普及に積極的な自治体もある。「でも、ただ歩くだけではつまらない」。三浦・三崎の絶景コースをめぐるイベントに仕立て、100人超のウォーカーを集めた。参加者の大半は市外・県外。健康増進と観光振興を組み合わせた「ヘルスツーリズム」は、地域活性化の有効策とされている。「小網代の森に城ケ島などのメジャースポットだけでなく、隠れた資源を顕在化していけば可能性はもっと広がる」
○…元プロウインドサーファー。選手として活動していた20代の頃、大波に果敢に挑むビックウェーバーとしてその名を響かせた。だが、若い頃の無茶なチャージの影響か、年を重ねるごとに身体のあちこちに支障をきたすようになり、数年前にリハビリの一環として取り入れたのがノルディックウォークだった。高い運動効果を認めるとすぐに、指導員の資格を取得。ウインドサーフィンのプロショップを営む傍らで、普及に乗り出すようになった。
○…海と自然に魅せられた人生だ。テレビで目にしたウインドサーフィンに心を奪われ、高校卒業と同時にハワイに乗り込んだ。持ち前の度胸と身体能力でメキメキと腕を上げ、80年代半ばには、世界大会に日本人初の招待選手として出場。自分の名を冠した「セイジセイル」が販売されるなど、選手として名声を手にした。店内に飾られていた1枚の写真。説明を求めると「マウイのコンテストじゃないかな。いい波だよね」。30年前の記憶を人懐っこい笑顔で話してくれた。
○…ゆったりと海と向き合える環境を求めて10年前、この地に移住を決めた。道路を挟んで広がる白砂のビーチが職場であり、心身を癒してくれる大切な場所。話題のSUPを、三浦を訪れる修学旅行生に体験してもらう事業もスタートさせる。「そう、楽しみがもうひとつ増えた感じかな」
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