9言語へ翻訳、情報を提供
神奈川県は、外国人観光客の誘客促進を目的に飲食店のメニューを外国語に翻訳する専用ホームページを先月開設。本格的な活用が始まった。
飲食店側がサイト上でメニューを日本語入力すると英語や中国語、韓国語、フランス語など9言語10種類の外国語に翻訳。食物アレルギーや宗教にも配慮し、肉・魚介類や乳製品など使われた食材が絵文字(ピクトグラム)で表示できる機能などが搭載され、無料で外国語表記のメニューを作成することができる。
そのほか、店名や住所、メニューを登録すると店舗情報がPRできる検索ページも用意。エリア別、料理別で確認することができる。
同サービスを利用する魚市場2階「三崎食堂」を経営する井上靖彦さんは、「外国人来店客の割合は1割未満だが、今後もオリジナルメニューなど掲載数を増やしたい」と話している。
これまで県には外国人観光客などから、コミュニケーションの不便さを解消させる案内表示の多言語化に関する要望が多数寄せられていたといい、今回の開設に至った。今年度中に2000店舗の登録を目標にしており、県担当者は「操作は簡単なので積極的に活用してもらえたら」と話している。
■ ■ ■
外国人観光客の受け入れに関しては、昨年9月に開かれた県議会定例会で、石川巧議員(三浦市選出)が質問。観光資源の豊富さの一方で、誘客に向けた環境整備が不十分であると三浦市を例に挙げて言及。これに対して黒岩祐治県知事は、「まぐろをはじめ、地域独自の食文化を楽しんでもらうため、素材や調理方法なども含めて知ってもらうことが大切」との意見を述べた上で、アプリケーション開発の検討段階にあると答弁していた。
三浦版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|