三浦版 掲載号:2016年8月26日号 エリアトップへ

京急油壺マリンパークの飼育員で、特別展「スケルトン展」を企画した 岩瀬 成知さん 海外町在住 32歳

掲載号:2016年8月26日号

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「飼育員が天職」

 ○…「身近にある自然を多くの人に伝える仕事に就きたい」。強い信念のもと、水族館の飼育員になって今年で10年。生き物を扱う業務上、不測の事態や細心の注意を払わねばならず気苦労も多いが、来館者の感嘆の声や興味深そうに眺める様子は、今も昔も日々の励みとなっている。「やりたい仕事で自分の思いを伝えることができる。天職です」と語り、心の充足を表すように笑みをこぼした。

 ○…物心ついた時から生き物へ高い関心を持っていた。実家近くの用水路ではザリガニやフナ捕りに夢中になり、父親と海釣りを楽しんだ足で水族館を度々訪れたこともあった。何気ない人の営みのすぐ近くで息づく自然の奥深さに驚き、発見を得るたびに好奇心が刺激された。大学で水産学を専攻し、ヒラメの稚魚を研究するも心に秘めた決意は固く、就職活動では迷わず水族館の門を叩いた。

 ○…魚類の飼育管理や採集のほかに、特別展の企画運営にも携わっている。現在会期中の「スケルトン展」は、大学の同級生で透明標本作家として活躍する冨田伊織さんとタッグを組んだ。生体か標本か。扱う物は違えども、生き物の魅力を伝えるプロ同士。卒業後、旧交を温めるうちに「いずれ一緒に」と描いたアイデアは形となり、見る者の興味を掻き立てる渾身の展示に仕上がった。「2人でなければできないもの」。切磋琢磨する仲間の存在を照れくさそうに話した。

 ○…多忙な仕事の傍ら、趣味の写真撮影でもフィールドに飛び出す。カニなど水辺の生き物たちの表情を”彼ら”の目線で切り取り、最近では無人航空機ドローンを駆使して、鳥のように上空から海岸線の様子を記録する。「移り住んで10年、どれだけ見続けても飽きない」。周りを海と山に囲まれた三浦半島は自身が大切にしてきた”身近な自然”を体感できるこれ以上ない好立地。使命を肌で感じずにはいられないとばかりに目を輝かせた。

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