芸術を切り口とした地域活性化について学ぶワークショップ「三浦で考える!街プロジェクト企画講座」が、明日8月27日(土)にミサキドーナツ本店で行われる。国や大学、市民有志らが協働で実施するもの。地域発のアートイベントを企画運営できる人材を育成することが目的で、街の活性化につなげていきたい考え。
講座は、地域型アートプロジェクト団体のネットワーク組織「相模湾・三浦半島アートリンク」(通称SaMAL)の事業の一環として行われる。主催は同団体をはじめ、文化庁の「大学を活用した文化芸術推進事業」の採択を受けて、関東学院大学(横浜市金沢区)などが名を連ねている。
近年では、ご当地のアートイベントが全国各地で試みられ、それを軸とした地域活性化に取り組む自治体が増えている。近隣の逗子市や葉山町などでも地域に密着した多彩なアートイベントが開かれ、三浦市内では人と文化の交流をテーマに、2013年から映画上映やアート展、音楽ライブなどを1つに集めた三崎開港祭を開催。「今後の地域イベントの質的向上や三浦での新たなプロジェクトの発足に向けた基盤をつくりたい」と、実際にアートイベントの企画運営に携わる専門家を講師に招き、プロジェクトの意義や可能性を学ぶ講座を開く準備を進めてきた。
また、「三浦まちARTプロジェクト」と銘打ち、10月下旬頃に写真展「三浦の人びと展」を開催。写真展を通してアートプロジェクトへの理解を深めてもらうねらいもあるという。
メンバーの桑村宰知子さんは、「若年層を対象とした、住んでいて楽しい街、住みたくなる街づくりを指針に、地元の人たちのアイデアで、日常の暮らしの中に、魅力的な街を作っていく仕組みをめざしたい」と話す。絵画やオブジェに留めず、ワークショップや自然、食、職、三浦の暮らしなど、生活芸術も含めて模索していく。
専門家が指南
当日は真鶴町で行われている「真鶴まちなーれ」の総合ディレクターで、和光大学准教授の平井宏典さんが、企画立案やプロジェクトの推進方法、地域との関わり方などを解説。2部では、1部の講義内容を踏まえて、「三浦でアートイベントをやるなら」「地域の問題解決に繋げるには」などについて参加者が意見を交換する。「普段と角度の違うアート的な視線を少し加えることで、今まで気づかなかった地域の持つ魅力を再発見できるのでは」と桑村さんは期待を寄せる。
なお、9月22日(祝)には第2回講座を予定しており、葉山芸術祭実行委メンバーの松澤利親さんを講師に迎えて行われる。
詳細は「ミサキファンクラブ」で検索。
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