三浦市社会福祉協議会が先月、県の未病センターの認証を受けた。一昨年から始まった県の事業で、同センターは日ごろから市民が身近な場所で健康状態のチェックや健康相談ができる地域拠点としての機能を持つ。今年3月には本格稼働を開始。来館型サービスだけでなく、地区の健康体操サロンなどへ出張し、環境の充実を図っていく。
「未病」とは、東洋医学における考え方で「病気ではないが健康でもない状態」のこと。神奈川県は2014年に「未病を治すかながわ宣言」を掲げ、食や運動、社会参加などライフスタイルの見直しにより、健康を維持しより良い状態にしていくことをめざして事業を行っている。
「未病センター」は、健康チェックや食・運動の生活習慣改善アドバイスなどを継続的・複合的にサポートする地域の拠点として県内各地に設置が進められており、昨年12月時点で、約20カ所ある。体力測定などから、自分の健康状態を”見える化”することで未病の改善への意識を高める狙いがある。
先月中旬、「風の谷リハビリデイサービス」(岬陽町)に続いて市内2カ所目となる「三浦市社協未病センター」が、県の認証を得た。市総合福祉センター1階に開所予定で、本格稼働は今年3月の見込み。体組成計、電動血圧計、疲労ストレス測定器、握力計などの機器を用意し、計測結果を受けて理学療法士や保健師、管理栄養士、社会福祉士、介護支援専門員などの資格を持つ同社協職員らが無料で健康に関するアドバイスを行っていくという。
地域へ出向き連携密に
県内そのほかの未病センターと異なる特徴は、来館しなくてもサービスが受けられる出張対応型である点。現在、三浦市社協では高齢者同士の交流や認知症・介護予防を目的としたサロン(健康教室)づくりを推進し、大小13のサロンが住民主導で運営されている。「未病を改善する」取り組みは食・運動・社会参加の3本柱で、両者のめざす方向性が同じであることからセンター開所を機に連携を強化。相談員の積極的な派遣や催しの協力などを行いながら「未病サロン」として、健康増進の普及啓発を草の根レベルで全市的に広げていきたいとしている。
タニタの講師迎え、健康講座
2月14日(火)には、同センターのプレオープンイベントとして「タニタの健康セミナー」を開催。参加者を募集している。
第1部では社協職員の成田慎一さんが「”75歳以上現役社会の実現”に向けて」をテーマに講演。2部は健康器具メーカーの株式会社タニタから講師を迎え、「タニタ食堂に学ぶ500キロカロリーまんぷく定食のコツ」と題したセミナーを行うほか、無料で体組成計測定もできる。
時間は午後4時から5時30分(3時30分受付け開始)、会場は菊名の三浦市総合福祉センター。参加無料。定員40人で、申込み先着順。2月10日(金)締め切り。参加希望者は市社協事務局【電話】046・888・7347(平日午前8時30分から午後5時15分)または、【メール】jikyo@shakyo-miura.comへ。
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