三浦市ボランティア連絡協議会の会長に就いた 深瀬 カネさん 下宮田在住 73歳
「おかげさま」で地域支える
○…市内で個々に活動するボランティア団体の相互間連携をめざし、1991年に誕生した「三浦市ボランティア連絡協議会」。その新たな旗振り役に今春就任した。活動の円滑化やグループの垣根をこえた情報交換・研修、会員増強のための啓発などを行いながらのべ200人超の会員を牽引する。「発足から約25年。引き継いできたものを次へと繋げるため頑張りたい」と静かに意気込んだ。
○…「昔から人が喜ぶ顔が好きなの」。相好を崩して懐古する。幼い頃から社交的な性格で、若かりし頃は看護師見習いとして勤務。今も人とのふれあいが毎日の活力だ。3年ほど前まで亡き夫の身の回りの世話が生活の中心だった。苦労もあったが、地域の手助けや優しさが心にしみたことでボランティア精神が徐々に芽生えていったという。「みんなに支えてもらったから、今度は少しでも恩返しができたらいいなと思って」。地域貢献が生きがいになっている。
○…昨年から自宅リビングを開放し、隣近所の住民を集めた介護予防の体操サロンを始めた。2週間に1度、10人前後が簡単なストレッチや脳トレに精を出す。健康づくりと仲間づくりだけでなく、地域防犯や見守りなど様々な利点が生まれている。また、体操後の茶話会も楽しみの1つ。健康や家庭、人間関係など他愛もない世間話に花を咲かせる時間が多忙な日々の骨休めになっているのだとか。「笑いは大切。サロンの日が待ち遠しくて仕方がないくらい」
○…人の支えがあってこその自分。奉仕の心の根底には「おかげさま」と「ありがとう」の気持ちが常にある。会長職の重責も一度は尻込みしたが、周囲のサポートもあって一歩踏み出すことができた。やるならとことんまで、研修や市内でのイベント参加に向けたアイデアは実に豊富だ。「楽しめるって幸せなこと。三浦のために一歩一歩前進できたら」
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