公益社団法人 三浦青年会議所(三浦JC)の第57代理事長に就任した 出口 泰行(ひろゆき)さん 天神町在住 38歳
共に心ひとつに
○…この1月から三浦青年会議所の新理事長に就任。歴代56人の理事長が築いてきた歴史と希望を乗せ、新たな船出となった。本気で三浦を愛する仲間たちと時に真面目に、時に酒を酌み交わしながら、まちづくりに励むことがライフワークになっている。しかし、一方で同世代の市外転出者が後を絶たず、全体の約半数を占めている現状。魅力ある三浦の姿とは一体何なのか。青年会議所の存在意義が問われている。
○…かつて会員だった父や周囲の勧めで、2006年に入会。「活動はもとより、仕事や家庭、社会人としての振る舞い方を教わった」。「三浦を良くしたい」との熱い志に触れるたび、刺激も受けた。10年に開かれた県内の青年会議所会員が一堂に会す交流会では、部会長として奔走。三崎伝統のぶち合わせ太鼓や台船など、地元色を前面に打ち出した企画で大きな反響を得た。苦労を厭わず、失敗を恐れず。挑戦する大切さを改めて実感したという。
○…一般企業への就職を経て、現在は父が代表を務める「阪本伍一商店」の専務取締役となり、後継者として経営術を磨く。年齢を重ねると人間関係の構築や組織の牽引力など、JC活動が生かされる場面も次第に増え、理事長就任は大きなステップアップの機会でもある。自己成長は会社を繁栄させ、経済の発展は地域に還元。それは活性化の原動力になり、いずれまた自分自身に返ってくると確信している。
○…掲げた今期のスローガンは、「共(きょう)心(しん)〜今を一生懸命!一期一会と共に〜」。「常に一生懸命であれ」との母の教えと、「その瞬間はその時だけ」という先輩の忠言の2つを織り交ぜた。「共心」にはみんなで心を通じ合わせ、繋がり、まちづくりを前進させていこうとの決意を表した。今こそ12年で得た学びを伝播させる時。「僕らを見て、JCに入りたいと思ってもらえたら」。朗らかな笑顔で語る目には、やる気が漲っていた。
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